◆老子小話 VOL 483 (2010.02.13配信)

The answer is blowin' in the wind.

(Bob Dylan, ”Blowin’ In The Wind”)

 

ボブ・ディランの「風に吹かれて」は、昔から有名な

フォークソングです。つい最近、BSで井上陽水さんが、

もっとも影響を受けた歌手としてあげていました。

「少年が男と呼ばれるまでに、一体何本の道を

とらねばならないのか?」

「本当の空を見られるまでに、ひとは何回

見上げなくてはならないのか?」

その答えは、風に舞っているという。

まるで禅問答のような答えである。

風に帽子を取られるとくるくる舞って、

追っていけば逃げていく。

難しい問題の答えは、風が止むのを待って

つかめばよい。

では、風は誰が作っているのでしょうか?

風は、その問題を考える人が作っている。

走ることで風は生まれます。

その人の心が走ることで生まれます。

その心をリセットすれば答えがやってくるという。

ディランは、禅宗の坊主のような方ですね。

反戦歌を歌っても、詞は人生の普遍を歌います。

「風に吹かれて」を聞いて、あなたの答えを探しては?

 

有無相生

 

 

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