◆老子小話 VOL 480 (2010.01.23配信)

濃艶的滋味短、

清淡一分、自悠長一分。

(菜根譚)

 

濃艶の滋味は短し。

清淡なること一分なれば、

自ずから一分を悠長にす。

 

濃厚な味の美味さは長続きしない。

ちょっとだけあっさり味にするだけで、

自然と美味さは長続きする。

 

ラーメンでも、こってり味は毎日はつらいが、

あっさり味だと毎日でもいける。

今朝の日経に出ていた、「森ガール」を連想した。

肉食系が濃厚な味なら、森ガールは薄味系であり、

清淡を好む女性ということだろう。

菜根譚も、清淡さは、肩肘はらずに自然体で

付き合えば付き合うほど味が出てくるという。

開かれた心で見れば、新たな発見が多いと思われる。

政策でいえば、こってり味政策は、金をばら蒔き、

子育て支援をするようなもので印象は強いが一過性だ。

託児所を作りインフラ整備するのが薄味政策で、

時間はかかるが効果は持続する。

薄味政治家鳩山さんが、政策の味のバランスをとって

国民生活の質を向上するのが政治の課題で、

こってり味政治家をどのように調理していくかが

政権の課題となる。

自分が調理する前に、相手に調理されていては、

味の出しようがない。

 

有無相生

 

 

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