◆老子小話 VOL 474 (2009.12.12配信)
君子和而不同、
小人同而不和。
(論語、子路第十三)
君子は和して同ぜず、
小人は同じて和せず。
論語の有名な言葉です。
「君子は調和するが雷同はしない。
器の小さい者は、雷同するが調和しない。」
雷同するのは容易にできるが、
調和するのは、相手の言動・振る舞いを
深く理解して自分の考えをはっきりさせ、
対等に付き合っていくことである。
例を挙げて言えば、流行に流されるひとは、
自分に一番あっているものは何かを考えずに、
他人の好みに合わして満足する。
政治で言えば、野党時代に対等な日米関係を
うたい普天間基地移設の日米合意を見直すと
していたが、政権をとればアメリカの圧力に屈し、
前政権と同じ道を辿るという無策が露呈する。
何の戦略なしに、雷同した結果である。
政治は勢いではない。
事前に熟考して決めるときはスパッとやる。
行ったり来たりでは信頼を失う。
有無相生