◆老子小話 VOL 460 (2009.09.05配信)
Whether a particular idea remains
as a utopian dream or becomes a reality
depends on the number of people
who believe in the ideal and
their ability to act upon it.
(Richard Nikolaus Eijiro Graf Coudenhove-Kalergi)
お届けする言葉は、鳩山由紀夫氏が雑誌「VOICE」
に載せた論文の英訳版(8/27付New York Times)
から持ってきました。
この論文は、グロ-バリズムを非難し、日米関係を
悪化させると騒がれましたが、言うなりだった日本が
米国にはっきり主張したのは画期的ではないでしょうか。
論文の最後で、鳩山氏は、EU思想の基礎を築いた、
Coudenhove-Kalergi氏の言葉を引いています。
同氏は日本生まれで日本人の母を持つ政治家です。
「(どんな歴史的に偉大な思想も、理想から出発し、
最後に現実になった。) ある特定の思想が理想に留まるか、
現実になるかは、その理想を信じそれに従って行動できる人
の数にかかっている」
グローバリズムは、超大国が押し付けた競争原理に基づく
資本主義であり、金融危機やアフガン・イラク戦争を起こした。
この考えを見直し、友愛主義のもとで近隣諸国が地域の
特異性・独自性を生かし、政治・経済・文化の協力体制
を築けば、世界の平和に繋がると、鳩山さんは考えている。
友愛を単なる理想に終わらせるか現実のものにできるかは、
国民もそれを信じて行動できるかによっているのでしょう。
”Imagine”のJohn Lennonも同じ想いでした。
You may say I'm a dreamer(僕をきっと夢想家というだろう)
But I'm not the only one(でも僕は決してひとりじゃない)
I hope someday you'll join us(いつの日か加わっておくれ)
And the world will be as one(そしたら、世界は一つになる)
記:有無相生