◆老子小話 VOL 441 (2009.04.25配信)

無恃其不来、

恃吾有以待也。

無恃其不攻、

恃吾有所不可攻也。

(孫子、九変篇第九)

 

其の来らざるを恃む(たの)むことなく、

吾の以って待つあるを恃むなり。

其の攻めざるを恃むことなく、

吾が攻むべからざるを所あるを恃むなり。

 

敵が来ないことをあてにするのではなく、

いつ来ても大丈夫な備えをあてにする。

攻撃されないことを頼りにするのではなく

攻撃できない態勢にあることを頼りにする。

 

この孫子兵法の言葉は日常にあてはまります。

試験やビジネスの場で、ヤマをはって準備したが、

手薄な所を突っ込まれて失敗するケースです。

備えは常に万全にしておきなさいということです。

触れて欲しくない所は必ずあり、そこを衝かれたとき、

どう対処するか決めておく。

SMAPのK君も、気持ちの隙を衝かれたようでした。

超有名人ともなると、どんなに酔っていても、

羽目を外さない態勢は常に必要なんですね。

公然わいせつといったって、

深夜の公園で誰が来るのと聞きたいくらいですが、

警官の忠告に従っていれば何もなく済んだのでしょう。

孫子は、「兵(戦争)とは詭道なり」という。

詭道(きどう)は、敵の隙を衝く戦法です。

隙を衝かれぬよう、今日の言葉をK君に捧げたい。

 

記:有無相生

 

 

戻る