◆老子小話 VOL 428 (2009.01.24配信)

The question we ask today is

not whether our government is too big or too small,

but whether it works.

(オバマ大統領就任演説より抜粋)

 

今問題なのは、政府が大き過ぎるとか

小さすぎるとかの問題じゃなくて

それが機能しているかということである。

 

初の黒人米大統領の就任演説を聴いて、

八方美人的な公約にがっかりしましたが、

上のフレーズは気に入りました。

形式じゃなく、内容で判断しようとする意志に。

更に、政策が機能しなければ止めるし、

うまくいけば前に進めていくとも宣言しました。

日本政府のように、なし崩し的にずるずると

政策を続けるのはなく、Stop or Goが明確です。

ガソリン税の暫定税率をずるずると続け、

官僚による、天下りの渡り禁止の抜け道作りに

首相がStopと言えず、運用でカバーするなど。

まさに官僚のための官僚による政治に

首相が加担している有様です。

そこが、権益べったりの派閥が選んだ首相と、

国民が選んだ大統領の違いなのでしょう。

上の言葉のgovernment(政府)を

企業の従業員数に変えてみましょう。

金融危機に対し、企業は首切りで数減らしする。

問題なのは従業員数の多寡ではない。

その労働力をどのように機能させるかでしょう。

経営者の頭があれば、目先の経費削減じゃなく、

危機に臨み企業パワーの結集じゃありませんか。

国民パワーの結集を呼びかけた

オバマさんの演説に学んで欲しい。

 

記:有無相生

 

 

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