◆老子小話 VOL 417 (2008.11.08配信)

事有急之不白者、寛之或自明。

(菜根譚)

 

事は之を急にして、

白(あき)らかならざるものあり。

之を寛にせば或いは

自ずから白(あき)らかならん。

 

世情が目まぐるしく変化している。

あれだけ好景気だった自動車産業が、

原油高、サブプライムによる景気後退で

打撃を受けている。

原油価格が下がっても売れない。

今回お届けする言葉は、

「ものごとは急いで反応しても明らかにならず、

ゆっくり冷静に見れば自明になる。」

バブルがいずれはじけるのは、

日本人ならわかっているが、

バブルの上で商売していた産業構造に

問題があることは自明であった。

政府には、血税で集めた給付金をばら撒く前に、

地道に働いても失職する人たちに

職を与える政策を打っていただきたい。

目先の問題に目を取られ、選挙対応の

いいとこ取りするのはもう止めよう。

Yes We Can.と国民を勇気づける指導者は

は日本にはいない。

国民は、ここで腰を落ち着けて、

じっくりと耐乏するしかない。

嵐はいずれ止む。

 

記:有無相生

 

 

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