◆老子小話 VOL 405 (2008.08.16配信)

「わたしたち自身を発見する」のは即ち

わたしたちの中にゐる

わたしたちの祖先を発見することである。

(芥川龍之介、十本の針)

 

今回も「西方の人・侏儒の言葉」から。

「わたしたちは必ずしもわたしたちではない」

わたしたちの中には祖先が根付いている。

日本語は、漢字・平仮名・片仮名が混じる。

中国から漢字を輸入し平仮名が発明され、

平安女性により独自の文学が生まれた。

昨日は終戦記念日であった。

戦争を始めた祖先、戦争を終わらせた祖先、

経済復興した祖先がいた。

今の自分はそういう祖先に支えられる。

だから、祖先の歴史を学ぶのは、

日本を取り巻く世界の中で、祖先が、

何を考え何を選択し何を残してきたのか

を知る機会を与えてくれる。

今を生きた結果が将来の子孫の生活を

決めるという自覚を持つと、いい加減には

生きられなくなる。

今の自分が祖先になったとき、子孫から

判断の誤りを指摘されないようにしたい。

安全保障、環境、教育、医療、年金などで、

今の国民の努力が未来の日本を支える

という実感が持てるような政策を期待したい。

これからの政権政府には。

 

記:有無相生

 

 

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