◆老子小話 VOL 402 (2008.07.26配信)
夫軽諾必寡信、
多易必他難。
(老子、第六十三章)
それ軽諾は必ず信すくなく、
易きこと多ければ、必ず、
難きこと多し。
安請け合いはあてにならず、
容易にできそうに見えるとき、
困難なこともまた多い。
物事を粗雑に見て行動すると
しっぺ返しを食らうと戒める言葉。
仕事をひとに頼んだとき、
ひとつ返事でOKする人は要注意。
仕事の中身を自分で確認して
自分の能力でできると判断したときに
OKを出すのがまともな仕事人である。
ひとつ返事の人は、うまくできなくても、
「やるとは言ったが、できるとは言わなかった」
と言い訳する。
どこかで聞いた様な話である。
年金記録の照合作業の納期を
エンドレスに変えた厚労大臣のことだ。
頑張っている大臣ひとりを責めるのは
あたらないという意見もある。
でも結果が求められるのが政治であり、
やる気論で済ますことはできない。
記:有無相生