◆老子小話 VOL 382 (2008.03.08配信)

不責人小過、

不発人陰私、

不念人旧悪。

(菜根譚)

 

人の小過を責めず、

人の陰私をあばかず、

人の旧悪をおもわず。

 

他人の小さな過ちを責めず、

他人の私事の秘密をあばかず、

他人の過去の悪事をいつまでも

覚えていることはない。

 

他人と上手く付き合うための原則。

自分が、他人にして欲しくないことを

他人に対してするのは禁物だろう。

職員旅行で税金を無駄遣いする

国土交通省の天下りお役人。

2000万の旅行なんて小過だろうって、

国民に言いたいのだろうか?

この秘密を暴いた国会議員を

ちっちゃな人間というのだろうか?

自分だって、先輩天下り役人の

悪事を黙ってたのに、今更何故自分が

非難されねばならないのかと思うのか?

誰だって、暴いて欲しくない秘密はあるもの。

それを根掘り葉掘り探る方がおかしいのか?

腐ったお役人天国を処し切れない

政府の怠慢にただただ呆れるばかり。

この原則は役人には適用できない。

 

記:有無相生

 

戻る