◆老子小話 VOL 377 (2008.02.02配信)

天の下のすべてのことに季節があり、

すべてのわざには時がある。

生まれるに時、死ぬに時。

・・・

泣くに時、笑うに時。

(旧約聖書、伝道の書)

 

姜尚中氏の「在日」からの言葉。

焦らず、機が熟すまでじっと耐える。

氏は土門先生よりこの言葉を受けた。

人は苦境が続くと、永遠に苦しみから

逃れられないと思ってしまう。

憂鬱になる。

でも、いずれ晴れる日が来るのである。

そう思うと、なんか元気が湧いてくる。

聖書では、この時は神が定める。

老子では、この時は道が定める。

第二十三章に、疾風は一日中

吹き荒れることは無いという言葉がある。

静まる時が必ずある。

其の時まで、じっと我慢する。

景気が悪くなれば、良くなるまで待てばよい。

節約し気長に待ちながら、時を迎える。

節約しないで借金で浪費するアメリカは、

引き続き世界経済を揺るがしている。

本来なら家を持てない人にお金を貸して

金利を稼ごうとする。

我慢を忘れた世の中になった。

貸す方も借りる方も、行き着くところまで往く。

 

記:有無相生

 

 

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