◆老子小話 VOL 336 (2007.4.21配信)

且方将化、悪知不化哉。

方将不化、悪知已化哉。

<荘子、大宗師篇>

 

且(そ)れ化するにあたりては、

いずくんぞ化せざるをしらん。

化せざるにあたりては、

いずくんぞ已に化せるを知らん。

 

変化してしまったら、

変化する前のことはどうしてわかるだろうか。

変化する前には、変化したあとのことなど、

わかるはずもあるまい。

 

変化するには、思い切りが必要となる。

変化してしまった後は、変化する前に、

どうして思い切れなかったのか理解できない。

でも変化する前には、変化した後のことが

不安になり、思い切れない。

変化する前の延長で変化後を予想するからである。

変化とは、予想を裏切るジャンプ(飛躍)である。

人間にとって大きな変化は生と死である。

好むと好まざるに関わらずに、生死は与えられる。

最近の事件を見えば、いつ死ぬか予想も付かない。

とするなら、生と死に挟まれた、自分の人生くらいは、

一回や二回のジャンプは、チャレンジしてもよいだろう。

変化後のことを心配しても、道は開けない。

どの道を歩くかの岐路では、思い切って選択するしかない。

失敗したって、次の道を選択すればよい。

変化の先が見えているなら、それは変化ではない。

見えなかった道が見えてきてこそ、変化といえる。

Just Do It!

 

記:有無相生

 

 

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