◆老子小話 VOL 326 (2007.2.10配信)
知之者不如好之者、
好之者不如楽之者。
<論語、雍也篇>
これを知る者、これを好む者に如かず。
これを好む者、これを楽しむ者に如かず。
頭で理解できても、感情で好む人には
及ばない。
感情で好んでも、身体で楽しむ人には
及ばない。
孔子さんに改めて言われなくとも、
誰だって、日頃感じていることだと思う。
勉強が大切と頭でわかって勉強している人は、
勉強が好きな人に勝てない。
しかし、勉強が何気なく好きな人も、
勉強の面白さを身体でわかっている人には勝てない。
数日前、ラジオで脳科学者の茂木健一郎さんが
面白いことを言っていた。
脳にとって一番いいことは、一番楽しいことを
することだという。
楽しいことをしているとき、脳の中で、
物事を批判的に観る部位を抑制する物質が
多く出てくるそうである。
「あばたもえくぼ」である。
いやな勉強も段々楽しく見えてくるのだろう。
そんな境地に行き着きたいものである。
記:有無相生