◆老子小話 VOL 292 (2006.6.17配信)
好面誉人者、
亦好背而毀之。
<荘子、盗跖篇>
好んで面(ま)のあたりに
人を誉むる者は、
また好んで背にして
之を毀(そし)る
面と向かって他人を誉める者は
陰でその人の悪口をいう。
言葉をたくみに操る奴は信用が
置けない。
ファンドの村上さんがいいお手本
だった。
ライブドアにうまい話を持ち掛け、
ライブドア(悪)を操って、一般投資家を
欺いて金を儲けるという、
悪(わる)の二重構造である。
その悪に投資してお金を儲けたのが、
日銀総裁というから、悪の拡大再生産
である。
「この国をよくしたい」という甘い言葉を
吐く人間を信用しないほうがよい。
信用の置ける人間は、たとえよくしても、
自慢しない人間である。
記:有無相生