◆老子小話 VOL 264 (2005.12.03配信)  

為善無近名。

為悪無近刑。

<荘子>

 

善を為(おこな)うも名に近づくことなく、

悪を為(おこな)うも刑に近づくことなし。

 

養生主篇における教えである。

善い行いをしても、有名になることはなく、

悪い行いをしても、刑罰を受けることはない。

善も悪もほどほどにしているのが、

人生の生き方で一番よいという。

これが善だ、これが悪だと、世俗的な価値

にとらわれずに、もっと伸び伸び生きる。

結果として、善が半分、悪が半分なら

それもまたよい。

 

記:有無相生

 

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