◆老子小話 VOL 258 (2005.10.22配信)  

ゆく河の流れは絶えずして、

しかももとの水にあらず。

<鴨長明>

 

「方丈記」の冒頭の言葉です。

意味は言葉その通りです。

河の水は、絶えず流れていて

何も変わらないよう見える。

しかし、どの時点の水も同じ水

ではなく、常に変化している。

哲学的な言葉です。

 

河は時間を意味し、人生を意味する。

時間は流れ、決してもとに戻らない。

時間という舞台で、どう生きるか、

変わらないものと変わっていくものを見すえ、

自分の「水」として流れていきたい。

 

記:有無相生

 

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