◆老子小話 VOL 251 (2005.9.03配信)
水不波則自定、鑑不翳則自明。
<菜根譚>
(みずはなみだたざれば、
すなわちおのずからさだまり、
かがみはくもらざれば、
すなわちおのずからあきらかなり)
読んで字のごとく、水面は波立たなければ
水平を保ち、鏡は曇らなければくっきり映す。
人の心も本来は清らかであるが、
雑念が入ることで穏やかでなくなる。
本来の姿にもどせば、事は自然と定まり、
明らかになっていく。
何かこうしようああしようと手を加えるより、
敢えて手を加えずに生きてくるものがある。
見えないものが見えてくる瞬間です。
記:有無相生