◆老子小話 VOL 242 (2005.7.02配信)
小國寡民。
<第八十章>
(しょうこくかみん。)
老子が描いた理想の国とは、
小国で人口が少ない国である。
努めて文明の利器を使わずに、
自給自足の生活を送る。
人が少ないから、貧富の差は生まれない。
人が多くなると、住居は狭くなり、道路は混雑する。
分業が増えて仕事は歯車化し、貧富の差は増大する。
国が大きくなると、環境整備に金がかかり、領土保全
に気をもむことになる。
少子化になり、地域が活性化すれば、
小国寡民も夢でない。
記:有無相生