◆老子小話 VOL 238 (2005.6.04配信)
民不畏死、奈何以死懼之。
<第七十四章>
(民、死を畏れざれば、 奈何(いかん)ぞ
死を以って之を懼(おそ)れしめん。)
国民が死に恐れを抱かなくなると、
死刑でもって彼らを嚇すことはできない。
死に対する恐怖を失うほど、つらい目に
会い続けると、他人の死も自分の死も
なんとも思わなくなる。
生の喜びを分かち合える世の中にするのが、
政治の務めという。
死刑で裁いても、凶悪犯罪は減らない。
記:有無相生
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