老子小話 VOL 1250(2024.11.09配信)

For though they may be parted

There is still a chance that they will see

There will be an answer

Let it be

(The Beatles、”Let It Be”)

 

今回は、ビートルズのLet It Beよりお言葉をお届けします。

毎日Spotifyでジャズやボサノバを聞いていますが、ビートルズも時々聞いています。

ビートルズの曲は青春そのもので、聞いていると元気が出てきます。

Let It Beは、タイトルからして「あるがままに」なので、タオそのものです。

YoutubeのYogakudaigakuを見ていたら、partedは離れ離れという意味と、他界したという意味もあるとのことでした。

一般的には、「離れ離れになっても、再びめぐり会うチャンスはまだある。あるがままにという言葉に答えがある。」となります。

もう一方の解釈は、「この世から消えてしまった人がいるかもしれないが、彼らは見守っている可能性はまだある。」です。

作詞したポール・マッカートニーは、亡くなったお母さんMaryが夢に出てきて、Let It Beという知恵を教えてくれたと詞で歌います。

大切な言葉に気付かせてくれるのは、過去の人もありえるという意味です。

米国の大統領選ではトランプ氏が当選し、米国内の分断が明らかになりました。

移民で成り立っている国が移民を排除しようという流れに傾きつつあります。

ウクライナや中東でも、分断が際立つようになっています。

分断を表すのが、partedという言葉で、partsに分かたれる状態です。

心の分断をどのようにケアすればよいのでしょう。

Let It Beは、お互いの違いを認め合って、融和を図るという意味が込められているように思います。

トランプ氏の主張のように、自国の利益を優先してばかりいると、分断の溝はますます深まります。

今後、世界は新たな嵐が吹き荒れると予想されますが、忘れてはならないのが、Let It Beという知恵の言葉ではないでしょうか。

 

有無相生

 

 

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