老子小話 VOL 1019 (2020.05.23配信)

苟正其身矣、於從政乎何有。

不能正其身、如正人何。

(論語、子路篇第十三)

 

苟くも其の身を正しくせば、

政に従うに於いてか何か有らん。

其の身を正すこと能わざれば、

人を正すことを如何せん。

 

涼しい日が続きますが、皆様お変わりがない

ことを祈ります。

今回は、論語の言葉をお届けします。

「自分の身を正しくするなら、政治を行なう

ことなど何でもない。

自分の身を正しくできないならば、人を正す

ことなどできるはずもない。」

この言葉を今の総理と前検事長に贈りたい。

政の字を司法に置き換えれば、前検事長に

ふさわしい言葉になります。

モリカケ桜そして黒田と、総理の周りには、

グレイなことが多すぎます。

私は何もやましいことはしていないという。

それなのにグレイな出来事が次々に起こる。

そういった場合、自分の身の処し方を今一度

見直してみることが大事だと思います。

何故、PCR検査がうまく進まないのか?

何が問題なのかを自分でよく考えること

だと思います。

大臣の人事でも、どれだけ多くの大臣が失言

やスキャンダルで辞めていったことか。

前検事長の定年延長にしても、法務大臣の

いうままに従ったようで、検察庁が押した

人事を了承しただけという始末。

更に悪いことには、前検事長は賭け麻雀の

常習者で、自粛要請の最中、記者と雀卓を

囲んでいる。

懲戒処分と思いきや、訓告で退職金を全額

贈っている法務大臣が職を続けている。

とにかく説明責任を何も果たさず、すべてを

強引に押し通そうとする。

総理自らが、何でこうなっちゃうの?と自ら

襟を正さないと国政が崩壊する。

そういう総理を選んだのは国民なので、つけの

最後は国民に戻ってくることをあらためて実感

いたします。

孔子が見たら嘆き悲しむ世界ですが、政治家は

身を正せない存在だとあきらめるかもしれません。

 

有無相生

 

 

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