はい。ということで、今回のミュージカルの感想ページ。

まず最初に書いておきたいのだが、僕は今回のミュージカルはとにかく期待してなかった。忠臣蔵、おかえり、サヨナラのLOVEソングと、ここ最近のハロー系のミュージカルの脚本の出来には辟易していたから、どうせ今回もつまらないに決まっていると思っていた。そして案の定、漏れ出てくる評判もひどいものだった。だから、どれくらいひどいのか楽しんでこようという、そんなテンションだった。

だからってのもかなりあると思う。
案外楽しめたのは。

そりゃもちろんあの脚本を褒める勇気は僕にはない。
全体の流れの唐突さとか安っぽさは相変わらずだった。とてもプロが書いたものとは思えない。

だけど、部分部分や脚本と関係のないところなどはかなり楽しめた。特にシダ研究会とお竜さん絡みのものは奇跡的。そこだけのためにまた見にいきたいと思っているくらいである。あとは、薄い台詞でもなんとかしてしまう加護だったり、かなり好きな主題歌だったり(最後に全員でShip to the future〜♪って歌うところは結構来たよ)と、いいところを探して見れば実は結構ある。

思うに、モーニング娘。を見に行くという気構えだったならば、十分に楽しめるものだと思うのだ。それが12000円に値するかとなるとあれだが、少なくとも全員とても頑張っていてかわいくて、そしてその魅力は十分に感じられるミュージカルだったと思う。
だが、ミュージカルを見にいくという気構えだったならとても楽しめたものではないだろうと思う。いくらなんでも脚本が安すぎて話にならない。

正直、このミュージカルで楽しめたといっていちゃいけないんだろうなとは思う。なんだ、これでいいんだとは製作サイドには決して思われたくないから。もっとも、あの空席の多さを見ればそうは思わないとも思うけど。(月曜日の客の入りは50%行ってないくらいだった)

けれども、楽しめてしまったというのは、幸せなことなのか、それとも不幸せなことなのか。

多分、僕にとっては幸せなことだけど、製作サイド、とくにモーニング娘。にとっては不幸せなことなのだろうと思う。


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でもま、つんく♂が『今こういうこと(エコロジー)を訴えられるのって、モーニング娘。くらいしかおらへんのちゃうんかって思った』って記者会見で言ってたけど、それは確かにそうだと思う。
そしてそれをミュージカルという形でやれるということは文句なしに素晴らしいことだと思う。
脚本うんぬんは別にして、そこは是非とも絶賛しておきたい。

まぁLOVEセンチュリークラスのミュージカルがまた見たいなぁって夢は捨てきれないんだけどね。いや、きっといつかそんなこともおこるでしょう。待とう。


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